睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠時に呼吸が一時的に停止したり低呼吸になる病気のことであり、一般的には睡眠時無呼吸症候群として知られています。喉の空気の通り道が塞がることが主な原因なので、肥満の方、喉や顎の骨格的な形状が変位している方などによく起こります。
高血圧の原因になっていたり突然死の原因となります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断

SASの診断にあたっては、まず問診で自覚症状や日頃の睡眠状況をお聞きすることから始まります。いびきがうるさい、日中の眠気がある、朝起きると体が重たい、という代表的な3つの症状のうち、いずれかがあれば睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われます。この他にも、倦怠感、熟睡感が無い、起床時の頭痛、勃起不全、夜中に何回もトイレに行く、集中力や記憶力の低下などが起こりますので、こうした症状がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。

治療法

C-PAP マウスピース 生活習慣の改善

C-PAP

C-PAPは、鼻に装着したマスクから圧力を加えた空気を送り込むことによって、ある一定の圧力を気道にかけ、気道の閉塞を取り除いて無呼吸を防ぐ治療法です。中等症から重症の患者様にとても効果的で、ほとんどの患者様は、この治療を行ったその日からいびきをかかなくなり、朝もすっきりと目覚め、昼間の眠気も軽くなります。今や睡眠時無呼吸症候群の最も重要な治療法として、欧米や日本で広く普及しています。

マウスピース

就寝中の顎の位置を少し変えるだけで改善が見込めるような軽症レベルの患者様にはマウスピースが適応になります。気道を広く確保するために下顎を上顎よりも前に出るよう調節します。専用のマウスピースですので、作製する際には専門の歯科医師が対応いたします。

生活習慣の改善

SASを軽減させるには生活習慣の改善も大切となります。肥満の方は、減量のために食事を腹八分目に抑え、適度な運動を心掛けてください。また、お酒は筋肉を弛緩させ、気道の閉塞をさらに悪化させる可能性がありますので、寝酒はやめましょう。この他、睡眠薬のなかには筋弛緩作用を有するタイプのものがありますので、服用にあたっては主治医にご相談ください。